【岡崎市】清海堀に降りられる! 11月週末だけの特別公開で“堀の底から見上げる”岡崎城の景色を体感
岡崎城の歴史を体感できる「清海堀(せいかいぼり)」特別公開が2025年も開催
岡崎城北側に位置する「清海堀」は、築城者・西郷頼嗣(よりつぐ)の号「清海入道」にちなんで名付けられたとされています。内側に強くカーブした石垣が特徴で、岡崎城の防御構造を象徴する美しい遺構として知られています。
普段は中へ入ることができない空堀ですが、2025年も11月中の土日には特別に開放され、実際に堀の底に降りて自由に散策できる貴重な体験が楽しめます。岡崎城の新たな魅力に気づける体験として、毎年人気を集めています。
清海堀 特別公開2025|開催概要
会場は岡崎城北側・八千代本店前で、現地受付を済ませればどなたでも参加できます。午前は10:00~12:00、午後は13:00~15:00に開放され、いずれも最終受付時間が設けられているため、ゆとりを持って訪れると安心です。
料金は200円(現金のみ)で、対象は「ひとりで仮設階段を降りられる方」とされており、安全確保のためヘルメットの着用が必須となっています。
また、11月15日(土)には岡崎城のスタッフが堀の中に常駐し、より安心して探索できるとのことです(雨天時は16日(日)に順延)。
雨天の場合にはイベント自体が中止になるため、天候の確認もお忘れなく。
“見下ろす”から“見上げる”へ——視点が変わると歴史の表情が変わる
普段、岡崎城公園を歩くとき、清海堀は上から覗き込むように見える位置にあります。しかし、このイベントでは、そのいつもの場所を堀の底から“見上げる”という、まったく逆の視点に立つことができます。
筆者も昨年、清海堀の探索に参加しました。普段歩いている岡崎公園の景色を、全く異なる視点から眺められる時間はとても印象的です。石垣の組み方、土塁の高さ、地形のカーブなど、外側からでは気づけない発見がたくさんあり、まるで時代の空気がそのまま残っているように感じました。
特に堀の底から見上げる石垣の迫力は格別で、防御設備としての機能美を体感できるのは、清海堀の特別公開ならではの魅力ではないでしょうか。
清海堀探索は、歴史が好きな方はもちろん、「少し特別な岡崎城を見てみたい」という皆さまにもおすすめです。自由散策のため、自分のペースでじっくり観察できる点も嬉しいポイントです。
服装は、足元が不安定な場所もあるため、歩きやすい靴が安心です。また、堀の底は気温が低く感じる時もありますので、羽織物を持っておくと快適に過ごせるかと思います。
2025年の秋は、清海堀で歴史を“歩いて”感じてみませんか
普段は立ち入ることのできない清海堀に入れるこのイベントは、岡崎城の魅力をより深く知る絶好の機会です。歴史の断片がそのまま残る空堀を歩く時間は、きっと皆さまの秋の思い出のひとつになるでしょう。
2025年の11月、歴史が息づく清海堀で、岡崎城の奥深い魅力をぜひ体感してみてください。
清海堀跡はこちら↓









